「金継ぎ」とは
欠けたり割れたりしたうつわを漆で繕っています。
欠けや割れを漆で繕い、金や銀で化粧することで、うつわに新しい「景色」が生まれます。
この修繕法は“金継ぎ”と呼ばれる漆の伝統技法。
茶の湯に由来する、日本固有の美意識を込めた修繕法です。
最近は接着剤や合成樹脂を使った方法もありますが、わたしは本物の漆を使用してお直ししています。
食べ物を入れたり口をつけて使うもの、普段使いのうつわだからこそ、身体にも無理のないもので
繕いたいからです。
また、うつわも元々は土や石といった自然物です。
その自然物を、同じ自然物である漆で直すことは、うつわにも無理がなく、とても健康的だと思うのです。